ABOUT HUMAN & WORKS先輩社員紹介

兼房に寄せられる、
「高い品質」という信頼に
これからも応えていく

研究開発部 研究開発課 K.A.

農学専攻

CAREER

2018年
入社
研究開発部 研究開発課
※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

自分の関わった刃物で自然を守りたい

もともと自然が好きで農学部へ進学しました。学んでいくうちに林業に興味を持ち、研究として森にどのような種類の木が何本くらい生えているか、といったフィールドワークをしていました。そこで感じたのが、日本の森が荒れているということ。なんとか森を救いたいと思っていたところ、そのためには手入れ、つまり定期的な伐採が必要だということを学びました。そんな中で、多くの木材生産・加工現場で兼房の刃物が使用されていることに興味を持ちました。実は兼房は木材系では知らない人はいない存在。この会社で働くことで、間接的にではありますが、自分が好きな自然を守ることができる。そう思い兼房を志望しました。

これまで市場になかった製品をつくる

研究開発部の一員として、基礎技術の研究・開発、新製品開発につなげる市場調査、実際の開発を行っています。端的に言えば、これまで市場になかった製品をつくることがミッションです。研究開発には大きく二つの領域があり、一つは「基礎研究」。新たな技術や素材などを探るための実験計画を立案し、現場で試験品を作成して効果を測定して改善していく、という流れです。これが基本にあり、もう一つが「新製品開発」で、既存製品をもとに、使い勝手や切れ味、耐久性などの向上を目的としてアイデアを出します。これは量産が前提になりますので、新技術を取り入れつつ量産ができる設計をすることがポイントになります。これらのテーマは、会社として取り組むことが決まって指示を受けることもあれば、自分で考えることもできます。半々くらいの割合でしょうか。自分でテーマ決めから関わることができるのは、とても幸せな環境だと感じています。

研究開発は地道、しかし醍醐味がある

研究開発というと華やかに聞こえますが、実際の研究は、とても地道なものです。あるとき私に与えられたテーマが、「木材を切断するときに加工断面の角が欠けてしまう現象をいかに防ぐか」というものでした。まずは、なぜ欠けてしまうのか、という解析から始めていきます。高速度カメラで切断の様子を撮影し、何度何度も見返します。丸鋸の刃の1本1本の動きを見て欠ける瞬間を把握し、その動きから、なぜ欠けるのかをあらゆる角度から検討していきます。そして、課題をクリアする刃物を試作していくのです。刃の数、長さ、形。刃が当たる角度や速度。ありとあらゆる検討を重ね、予想外の結果になったときはその原因を探り、どうすれば良い製品になるかを考える。難しいからこそ、やってやろうと思える。これが醍醐味でもあります。

先輩たちが積み上げてきた信頼という誇り

若手である自分にも、いくつもの研究テーマが与えられ、いくつもの新製品開発に携わることができます。例えば入社1年目で携わった基礎技術は、最近特許を取得できたと聞いています。自分の関わった新製品を展示会で発表する際には、その場に立ち合い来訪者に技術説明する機会もあります。そこで感じるのは、「兼房は高品質の刃物を作っている」という信頼があるということです。裏を返せば、高い品質で当たり前だと思われているということでもあります。これまでの先輩たちが積み上げてきた信頼に応えられるよう、また世界中で兼房製品をご使用いただいているお客様のためにも、妥協しない製品開発をしなければならないと思っています。

K.A.の
ある1日

8:10
出社
8:25
朝礼で研究の進捗報告年2回の成果報告会があり、それに向けて進捗を報告&相談
8:45
メールチェック国内外の営業担当者などから届いたメールを処理
9:00
試験品の切削試験自分で機械にセットして、実際の切れ味などを試す
12:15
昼休憩
13:00
試験品を作るための設計一気に仕上げるため数時間かけて集中
15:00
報告書作成試験結果などを共有・蓄積するための資料
17:15
退社

PRIVATE

やりたいことが多すぎて、忙しい休日を過ごしています。ジムでのトレーニング、プログラミングの勉強、友人と会うことも好きです。最近、結婚したので、今は妻とのドライブが多いですね。新婚旅行も7泊8日、車で淡路島から四国にわたり、四国を巡って小豆島、しまなみ海道を通って、愛知に戻るという行程でした。車での1200kmの旅は、行動に制限もありませんし、とても楽しかったです。

MESSAGE

日本国内に存在する企業は350万社以上、そのうち上場企業だけでも3800社以上あります。その中から自分に合う企業を探すのは簡単ではないと思います。だからこそ、イメージだけで判断するのではなく、できるだけ多くの企業に触れることが大切です。インターンシップに参加したり、企業訪問をしたりすると、その企業独特の雰囲気を感じることができます。ぜひ積極的に参加して、自分に合っているかを確かめてください。長年働く会社選びだからこそ、そこにいる人たちが自分に合っているかが大切だと思います。

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